ABOUT

母が営む小さな薔薇園。その薔薇園で出る、茎がしなやかで、一輪挿しにしても日々の表情の変化と共に楽しめる薔薇。ただ、繊細なために、市場では扱われることがないため、一般的に目に触れられる、手に届くことのない薔薇たち。私たちはそんな薔薇たちを「溢(こぼ)れ薔薇」と呼んでいます。
 
そんな溢れ薔薇を、自分で何気なく飾って眺めてみるうちに、花の咲き方、柔かな茎、花弁の重なりと、一つとして同じものはなく、それぞれが独自の表情を持っていることに気付かされました。豊かな表情を持つこの溢れ薔薇を、もっと気軽に手に取って楽しんで欲しい。そんな思いから、私たち娘夫婦で、このLa fille de la roseraie(フランス語で薔薇屋の娘の意味)を立ち上げました。ここでは、生花の花束やドライローズやリースを扱っていきます。
 
手にとって飾ってから散るまで、一輪一輪の溢れ薔薇と向き合い、変化の過程を目の当たりにするその体験を、より多くの人に味わっていただけたら幸いです。